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bespokeBowtie050S「ウインザー公のコットンのボウタイ」
bespoke classic
六義RIKUGHI
Art&ClassiC
「ウインザー公のコットンボウタイ
」
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ウインザー公はシャツをビスポークするたびにコットンのシャツ地のボウタイを注文していた。
しかし公はシャツと共地のボウタイを頼んでいたのか、そのシャツにマッチングする別のシャツ地でシャツを仕立てるたびにボウタイを頼んでいたのかは残念ながら記録には残されていない、
というのも、公はシャツと同色、或いは同素材のタイを締めている写真は残しているのだが、こと「コットンのボウタイ」に関してはシャツと同素材のものをしめていたことはない、少なくとも写真で残されている限りではシャツに別生地のコットンのボウタイをしてローマの街角を散歩している、、、
共地でないならどういうコットンのボウタイを誂えていたのかというと主には「プレイド」と「ハウンドツース」である。これはサザビーズのオークションカタログのなかの公のクローゼットのドアのハンガーに整列したボウタイを検証してみるとよくわかる。
もうひとつわかるのは、それらが独特のスクエアカットになっていることである。
アトリエのボウタイを制作したときもこのかたちが気になり試したが、なんというか「いまひとつ馴染めなかった」、これは公とその時代のものなのかもしれない。
★ひとことで「ボウタイ」といってもさまざまな形がある。何故、ボウタイをアトリエでつくろうとしたかというとはっきりいって「既存」のものはどれもいまひとつ私にはしっくりこなかったからだ。「自分で結ぶ」セルフボウタイを置いてある店そのものがすでに少なくなったこともある。
いざアトリエのボウタイを制作しようとしたとき、その大きさ、横幅の検討にずいぶん手間がかかったものだ。
銀座東京