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BespokePocketSquare100S「 プレミアム小石丸ポケットスクエア 八月の青」
bespoke classic
六義
RIKUGHI
Art&ClassiC
「プレミアム小石丸ポケットスクエア」
「プレミアム小石丸」はより太古の蚕に近い姿をしている。
本当の小石丸の原種は驚くほど小さい。その極細の原糸は愛おしいほどに美しい光を放っている。
しかし繭が小さいからひとつの繭からとれる糸の量も少ない。
通常の蚕に比べ半分ほどもない。外来種に比べれば三分の一以下だろう。
小石丸の糸は驚くほど細く、しかも張力に富んでいる。織物にしたとき濡れたようにしっとりとした表情になる。
しかし、それだけに糸づくりには細心の注意が必要だ。繭の保存も通常、「乾燥させて」保存されるのに対し、このプレミアム小石丸は糸の鮮度を保つために「冷凍保存」している。
糸づくりも、苧麻や結城紬と同じく人の手で座繰りされるのだ。
ボビン(糸車)の間を高速で通す「機械製糸」では糸が伸びきってしまい、織りあがったときに伸縮性のない表情の乏しい布になってしまう。せっかくの小石丸の糸が台無しだ。
美しいけれど育てるのも糸にするのも細心の注意と手間がいる。日本の養蚕家事情を考えるといずれ我々が失なうもののひとつだろうと残念ながら思わざるをえない。「きもの」にしろ「タイ」や「スカーフ」にしろいまや「国産糸」を使ったものは1%にも満たない時代なのだから。
銀座東京