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RikughinoObi009S「 手織り経節 紬帯 」

六義圏外の工房の仕事




手織り手紬草木染め

六義の帯
no.9


×
「灰とダイアモンド」
経節紬




★R★



浦野理一という人がいました、

小津(安二郎)映画の主人公たちの着物の監修をしていたそうです。 幸田文の中央公論社版『幸田文全集』の表紙カバーとなった通称「幸田格子」(茶と薄鼠の子持ち格子)も浦野理一の作で、すべて手織りであった。

そう、浦野さんは優れた織物作家だったのです。

一種の天才で、琉球の花織からありとあらゆるものが織れたそうです。

研究者でもあったのです。


我が圏外の工房の職人さんの話では

近くに工房を持たれていたそうで、

浦野さんがお亡くなりになったあとも

「浦野工房」として息子さんに引き継がれましたが、

残念ながらいまは織っていないそうです。

 

 

その浦野さんの代表作が「帯」です。

「浦野理一の帯」には池内淳子さんをはじめ名だたる「きものを着こなす名人」がファンついています。


私が浦野さんの仕事に興味を持ったのも

「帯」がきっかけです。


その「帯」は衝撃的でした。

「経節」という経糸に節のある無地の紬の帯で、

何よりその色が

「まっ黄色」や「目の覚めるような青空の色」など

突き抜けた色なのです。


 

しかし池内淳子さんが実際に着こなしている姿を見ると

帯ではありえないと思ったその色は

あらゆる着物に似合い、

相互に活かしあう存在だということがわかります。

だからこそ、

着物通ほど「理一の経節の紬帯」に魅了されたのでしょう。

 

そして、この「紬帯」は意外に繊細で緻密で、

品のある仕上がりなのです。

 

例えば赤城紬の帯は、

いかにも紬らしいざっくりした味です。

 

しかし、「理一の経節の紬帯」は織り目が詰まっていて

もっと端正な姿なのです。

 

「野趣」ではなくエレガンスなのです。

 

これは経糸の作り方と織り方に秘密があります。

 

どうしても欲しかったこの「経節の紬帯」を

我が圏外の工房の職人さんたちと織り上げました。


 

これは糸作りがたいへんなのです。

細い糸を撚りあわせ太くし、その糸をまた何本もまとめて、その工程を何回も重ねてこの経糸はやっとできあがります。

肝心の経糸をつくることがもう困難なのです。

この経糸は工房にあった昔の糸に現在のものを少し合わせて

何重にも撚りあげた特殊な糸です。

 

今回は試行錯誤の結果、織り方も工夫しました。

通常は右、左と織るところを

あるときは右、右、あるときは左左と織りより節をだしてみたのです。


草木染の灰色は実は濃淡の糸を交り織りしています。

思いのたけをとことん織り込んでいます

 

製造元 : 六義銀座
価格 : 129,600円 (税込 円)
ポイント : 1
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銀座東京

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  • 映画や雑誌ミセスで女優たちが着こなす浦野理一作のきものや帯は、当時一般にはなかなか手が出ない希少な品で、とくに昭和40年代前後には、着物通の女性たちの間でも憧れの存在だったようです。 浦野理一さんは染色研究家として著作もいくつか残しています。だからさまざまな織りを自由自在に織り上げられたのでしょう。 この「経節紬(普通の紬は緯糸で節を出す。)」も研究していくと糸づくりが独得なことが分かります。 これだけ「太い糸」をつくるのがいかに手間がかかり、困難かがわかります。 帯を見ればわかるように、この糸は真綿糸ではないのです。細い生糸を束ねて太くし、それをまた束ねて太くするという工程を何回も重ねてこの特殊な糸が生まれます。

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