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ShirtsMania030S「 六義小石丸 ロイアルパナマ コーラル シャツ 」

GoldenClassic


美しいシャツ
no. 30

bespoke
ClassicShirts


「コーラルのシャツ」

六義小石丸ウインザーパナマ



アトリエを開いたときに、
是非とも実現したいと願っていたものが「理想のスピタルスフィールドタイ」と、この「パナマ」という特別な織りの絹のシャツ地でした。

どちらもこれぞ「紳士のクラシック」といえるものです。

 

「スピタルスフィールドのタイ」はそれ一本のタイで「事足り」る。
 

同様に「パナマ」というシャツ地はそれ一枚で「装い」にダンデイズムを与えられます。


「パナマ」は不世出のダンデイ、ウインザー公が愛用した、その着こなしの原点ともいえる「シャツ地」です。

みなさん良くご存知の「オクスフォード」という織りはこの「パナマ」から派生したものです。「パナマ」はオクスフォードのもとのような古代織りで、より細かなドット地で密に織られています。より頑丈な織りです。

ウインザー公は自身のワードローブのなかにこの「パナマ」地で仕立てたブルーの濃淡、各種のシャツを基本「装備」し、そして「秘密兵器」としてパナマの「コーラル」のシャツを用意しました。


1920年代〜1930年代において「コーラル」のシャツは紳士の間では特別な存在で、贅沢さと優雅さを表す「美しいシャツ」だったのです。

 「コーラル」のシャツは或る意味で唯我独尊的です。ブルーのシャツとは異なる「意思」がみえます。「他人とは違う」というダンデイズムを匂わせます。

実際、装いに合わせるとブルーや白のシャツとは違う豊かな表情が生まれます。

そして濃紺からグレイ、ブラウンまで幅広いスーツやスポーツコートに似合います。

スピタルスフィールドのタイがそれ一本で事足りるように、「コーラルのシャツ」はそれ一枚で装いをダンデイに仕上げてくれるのです。




 


製造元 : 六義銀座
価格 : 132,000円 (税込 円)
ポイント : 1
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銀座東京

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  • 「クラシックパナマ」という織りは、経糸、緯糸を撚糸にして緻密に織り込む古代的なシャツ地です。 「大英帝国」らしい頑強にしてしなやかさえを誇るシャツ地であります。 白(オフホワイト)とコーラルの糸を使うとコーラルが小さな「ドット」のように浮き出て文様をつくります、 この「パナマ」を起点として「オクスフォード」などの織りが分化、派生していきました。 「記録」を探っていくと1930年代まで「紳士」のクラシックシャツとして常にワードローブに控えていたシャツなのですが、いまや(シャツ屋を名乗る者さえ)その存在自体を知るヒトも少なくなりました。 私がこの「クラシックパナマ」という存在に気が付いたときには、もう探してもなかなか理想の織り、糸の質、色のものはありませんでした。 「スピタルスフィールド タイ」同様、これは自分なりに織り上げろと云われているのだなと覚悟しました。 この六義小石丸のパナマの特異性に触れる前に、 このシャツの「魅力」にあらためて気づいたわけを記しておきましょう、 それは今から30数年前、「ウインザー公の装い」を解析していたときです。 公の装いは「パターン オン パターン」と呼ばれる柄同士を微妙な匙加減で組み合わせた「着こなしの妙」にあるのはご存知の通りでしょう。 ただ、その「パターン オン パターン」はアラン・フラッサー氏がその著書で「体系化して教えやすい」ように、「柄の大きさを揃えない(つまり大きい格子のスポーツコートには小さい格子柄のシャツ、タイはストライプで、、、)」というのとは違い、 公は実際には「同じ大きさの柄」を結構合わせてしまっているのです、 要は「合ってしまえば」それで良い。 むしろ、公の装いで参考になるのは正しく「ソノ組み合わせ」そのものズバリであって応用をするというものではないと思うのです。 装うことを妙に「方程式化」する必要は装う愉しみを台無しにするように思うのです。 「柄の大きさを揃えない」と覚えたって、それが魅力的な装いに繋がるとは限りません。ちょっと本末転倒です。 ここら辺りがフラッサー氏の「お洒落の方程式」の限界かもしれません、 要は「柄の大きさ」を違えたとしても「合わないものは合わない」し、「柄の大きさが同じ」でも「似合うものは似合って」しまいます。 それをクールに教えてくれているのが「英国クラシックの破壊者」としてのウインザー公であり、それが公の装いの本質です、 そしてこの「クラシックパナマ」のシャツと「スピタルスフィールド」のタイの組み合わせこそが 公が「発明」したパターン オン パターンのなかでも「傑作」のひと公のお気に入りなのです。 (この組み合わせはフラッサー氏が「禁じ」た「同じ大きさの柄」を組み合わせています。) 残された写真をみると、公はこの組み合わせをあらゆるタウンスーツに応用しています。 遠目には、微妙な濃淡のグレイ(スピタルスフィールド)とブルー(クラシックパナマ)の上品な組み合わせに見えて、 いざ握手でもしようと近づいてみるとまるでピンドットのような「パナマ」の蒼と白の細かい織りとスピタルスフィールドの細かいブラック&ホワイトの同じ大きさ、相似の織りが重なっていて眩暈を覚えるような「パターン オン パターン」の独特の「引力」のある表情をみせます、 さぞや当時の社交界のダンデイやレデイを驚かせたことでしょう、 ちなみにサザビーズの遺品オークションカタログにある公のワードローブの写真をみると、公はスカイブルーからネイヴィーまでブルーの濃淡を基本に10数種類を仕立てさせています。 そのなかで目を引くのが「コーラル」のパナマです。

  • この「パナマ」という織りを研究すればするほど、これこそ「理想の絹のシャツ地」になるという確信が沸き立ってきます。 前述したように、このシャツ地は経糸、緯糸を撚糸にし「四角い升目」をつくるように密に織り込んでいく極めて「丈夫」で、「緻密」な織りなのです。 それは1900年〜1930年代当時においては、シャツは自宅で洗うのが当然だったという背景があります、メイドを採用する際にシャツにアイロンを当てさせて、その上手さ具合で決めたぐらいです、 六義小石丸の極めて細くしなやかな糸を、逆にこれほど緻密に織れば「しなやかで軽やかでいて頑強」な理想のシャツ地を織れると私は思ったのです、 ただもうこれは、いい加減に妥協せずトップの仕上がりをめざすしかありません。 通常のシルクの「シャツ地」という概念は捨てようと思いました。 六義小石丸を通常のシルクの織り地とは反対にハイツイスト(撚糸)にかなりな高密度で織りこみ、 「光沢」を出すとことよりは、シャツ地としての「高性能」を生みだすことにしました、、その結果、ウエイト(匁)も常識では考えられない約35匁以上になっています。 これは、もうタイと同じぐらいの匁数です。 さらにドレープ感を出すためタイ地とは異なるしなやかな落ち感のある組織にしてあります。絹地としてはかなり独特だと思います、 コーラルの色にはこだわりました。強すぎず、弱すぎない。白糸と織り合わさった時点での色具合をはかるのは難儀でした。織りあがった「クラシックコーラルパナマ」は深い光沢と品格のある美しさがあります。 「パナマ」はコットンではなく「六義小石丸」で織られることでより軽やかに、奥深い質を与えられ、ダンデイな「美しいシャツ」をうみだしたと思います。

  • 記事の無断転載、画像の無断複写を禁じます。 copyright 2014 Ryuichi Hanakawa and Rikughi Co.,Ltd.

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