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BespokeClassicPrivateTie028S「 オールド スクールタイ 10years after 仕様」
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「私家版」
no. 28
Bespoke
ClassicTie
「Genuine六義小石丸 old School Tie 」
Ecru&Old Pink
六義小石丸「私家版」です、
全く個人的趣味で製作しています、
私は、タイデザイナーというのはイラナイと確信しています、タイに装いを「壊す」ような「デザイン」は無用です、
「私家版」はタイ単体のデザインではなく、
「装い」に合わせることを第一にしています、
私は久方ぶりでタイを全て六義小石丸に入れ替えるつもりです、
初春のファーストリリースはオールドスクールタイです、
これは、古式に正しい「オールドスクールタイ」です、
クリケットプルオーヴァーや、クラブブレザーに合わせるとなんとも優雅な表情を見せます、
プレイドのツイードのスポーツコートに合わせればは抜群の品格を醸し出します、
高貴なold Pinkと、オールドスクールタイの要ともいえる品のあるEcruのダブルストライプです、
例の如く、色だし織り方、仕立て方は私が知る限り、これ以上のものはありません、芯地さえ表地と同じ絹をつかった唯一無二の「私家版」です、
銀座東京
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クリケットスエターやクラブブレザーに合わせるタイは、これは「オールド スクール タイ」の他ありません、
「オールドスクールタイ」の原初的なものは、白地(というかエクリュ地)にカレッジカラーが配されたダブルストライプです、古いカレッジといえるところは大概そうです、
(ヨーロッパやアメリカの大学には、専攻によってそれぞれの「カレッジ」がある、同じ大学でも「カレッジ」によって優劣があり、それだけに同じカレッジ出身者の団結は固い、、)
今も、白地にブルーなどのタイが売られていますが、問題はあの「白地」で、大概のものはその「白」で失敗しています、「失敗」と云うのが言い過ぎだとしても、その「白地」のせいで少なくとも本来の優雅なものであるはずの「オールドスクールタイ」には成り得ていません、
単なるデザインストライプにしかすぎません、
この独特の「エクリュ」がこのタイの品格を決めるのです、
正しい「オールドスクールタイ」は、クリケットスエターやブレザーに合わせるとそれだけで上品な雰囲気を醸し出し、
どこか、ノスタルジックな美しさがあります、
(コレはなくてはいけない種類のタイです、)
今回は、そんな古き良き時代にタイムスリップする本格的にた、
「正しい」オールドスクールタイです、
クリケットスエターやスリップオーヴァーはもちろん、
クラブブレザーに合わせるとなんとも優雅な表情を見せます、
そして究極の「味わい深い」組み合わせはプレイド(格子模様)のツイードのスポーツコートにコーデイネイトすることです、
或る意味ではこれほど高貴なタイはありません、
*画面をクリックすると拡大します、
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『気高い「ピンク」です』
このピンクは、記憶の底で燻っていた「気高いピンク」です、
血気盛んな若い時分のロンドンの深夜+1、
詳しくは云えませんが「いかにもハードボイルドな夜」を駆け抜けた私は、喉の渇きを癒そうと誰もいないハズのゲントルメンズクラブのバールームに忍びこび、
タンカレーの瓶を探し、氷なしの生で一口呑み込んで一息ついていたのです、
すると、誰もいないはずのバールームの片隅から「Hello〜」to
しゃがれた声がして、予期せぬことだったので私はまるでメフィストファレスの悪魔に出会ったようにびっくりして後ろを振り返ったのです、
すると、バールームの片隅の何世紀か前の革張りの椅子に埋もれるようにして、特徴的な「鷲鼻」も威厳のある年配の紳士が同じようにウイスキーグラスを片手に潜んでいました、
目をひいたのは彼が締めていたタイです、
暗い室内においても
その柔らかく、そして英国のノブレスの華やかさのあるピンクとエクリュのオールドスクールタイ、、、
それを重みのあるヨークシャークラシックフラノ(400gぐらいある昔ながらのフラノ)のネイヴィーの三つ揃いに合わせていたのです、
驚きを忘れ、私はその姿に惚れ惚れしました、
ロンドンの「悪魔」の姿としては理想的、
そのオールドスクールタイは随分な時を主人とともにすごしてきたのでしょうが、いまだ凛とした姿でまさしく紳士のタイ、ワードローブに「あるべき」ものだと思ったのです、
そしてピンクの貴族的といえる華やかさを受けとめる「エクリュ」が肝心です、これは「オフホワイト」ではない、正しく世紀をくぐりぬかれた「エクリュ」でなければいけません、
「エレガントに時を刻んだエクリュ」
この「エクリュ」を実現するために苦心惨憺しました、
厳密に云えば、これはエクリュという「色だし」ではなくちょっと捻った工程で表情を出しています、
経糸に工夫を凝らし「時を経て」優雅に落ち着いた「エクリュ」を現したかったのです、
*画面をクリックすると拡大します、
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「クラシック タイの仕立て方」
研究してみるとタイの仕立てというのはここ数世紀まったく革新されていないんですね、どこの国でも何故か同じような仕立て方法です、でも、はたして「その仕立て方」というのは「改善は不用なほど正しい」のでしょうか?
私が常々違和感を覚えているのは「芯地」です、
大概のタイはウールや化繊の芯を何枚かいれて「厚さ」をつくります、
しかし多くの場合、表地のシルクと芯地にはやはり不自然な「異和感」があります、いろいろ芯地も探し、検討もしましたが根本的に異なる素材を使うこと自体に不自然さがあると思うのです、
考えたすえ、せっかく理想的に織り上がった「オールドスクールタイ」なので同じこの絹を3枚芯地として使うことにしました、これならばタイ全体がなめらかな絹そのものの感触をしています、
表地と同じ絹の芯地を使うタイというのは多分世界でも例がないと思います、
職人さんからは贅沢過ぎると当初は抵抗にもあいましたが、金を出すのは私です、
正しく「絹そのもの」で出来上がっています、
(同じように絹だけで仕立てるタイに「7つ折り」があり実際に試してもみたのですが、「7つ折り」は構造上大剣から15センチ上ぐらいだけが分厚くなり、綺麗に結ぶにはタイとしての「精緻さ」にかけ、長年の使用にも耐えられないと私と職人さんたちは思いました、)
細部の仕立ても、この古式な「オールドスクールタイ」にふさわしくあくまでクラシックタイの流儀にのっとっています、
幅はクラシックタイのベストである「8センチ」、少し幅広にカットした小剣、そしてタイの仕立てで大切なネック周りの補強ステッチ、これがあるのとないのでは大違いです、
古式な花閂をふくめ職人さんの愛情深い「手」による精緻なbespoke仕立てです、
まさしく、正しいオールドスクールタイです、
■「六義小石丸」
既に六義小石丸のタイを手に入れて結ばれたメンバーは実感なさっていると思いますが、六義小石丸は独特の質感をもっています、密に織られてしっかりしているが柔らかい、、、それは良い「絹」そのものです、
大概のシルクはこれだけの高密度で織れば、バリバリとしたものになりがちですが、
この「六義小石丸」は、SulkaSilk以上の密度に織りこんでいますが、やはり「小石丸」の糸の良さがしなやかな柔らかさを生み、独特の「光沢」をも生みだしています、
現在のシルクは、大抵、「整理加工」の工程で、織る過程で生まれた表面の凸凹を均して「綺麗に」します、こうすると「高そう」にも見えます、
あえてこの行き過ぎた「整理・加工」をせず、織りあげられた自然の風合いを大切にしました、かなりの高密度で織りこんだ絹だからこそ「整理・加工」など余計だとも思いました、
小石丸は確かに素晴らしい糸で、これは優れていると私は思います、
研究熱心な職人さんに出会ったことが、とても大きいと私は実感しています、
サイズは長さ約140センチ
幅(大剣の最大)8センチ
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